1991年総評
今年、最大の事件は湾岸戦争がついに勃発してしまったことである。真っ先にリアクションを起こしたのが佐野元春であった。衛星放送WOW WOW の「グッドバイ・クルーエルワールド」に出演しアンプラグドライブで反戦を訴えた。
こういった時代背景がミュージシャンたちに影響を与えないわけがなく(一部アーティストは他人事の様にふるまっていたが..)、才能あるミュージシャンたちは自分の存在意義を再認識するかのようにルーツに立ち返っていった。昨年末の佐野元春の「Time Out!」や今年の角松敏生「ALL IS VANITY」、 浜田省吾「EDGE OF THE KNIFE」、久保田利伸「KUBOJAH」などがそうである。
チャート的には、去年のセールスと比較していただければ一目瞭然だが、昨年のタイアップの影響で 売上数が恐ろしいほど上昇した。ミリオンセラーどころかダブルミリオンセラーまで飛び出した。
背景として「カラオケ」の若年化があげられる。従来の音楽リスナーでない人たち(カラオケのレパートリーのために曲を覚える人)がCDを購入し始めた ためメガヒットが登場したのである。やがて、この現象をいち早くキャッチした小室哲哉の時代がくるのだが...
バンド勢は今年も解散や、メンバーの脱退が相次いだ。そんな中、安易にデビューせず、実力を蓄えた組が満を持してデビューしてきた。スピッツがまさにそれである。
全体的には、スチャダラパー や 東京スカパラダイスオーケストラ、ピチカートⅤの活躍など 音楽的にはバラエティーに富んだ年であった。
reflectionsが選ぶ 1991年BEST ALBUM
①角松 敏生「ALL IS VANITY」
②山下 達郎
「ARTISAN」
③THE BELLS
「HEART」
④角松 敏生
「TEARS BALLAD」
④浜田 省吾
「EDGE OF THE KNIFE」
1991年アルバムセールスBEST 10
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松任谷由実
「天国のドア」
197.5万枚
-
CHAGE & ASUKA
「TREE」
172.5万枚
-
B'z
「MARS」
138.9万枚
-
プリンセスプリンセス
「プリンセスプリンセス」
137.2万枚
-
小田和正
「Oh!Yeah!」
123.2万枚
-
ASUKA
「SCENE Ⅱ」
103.4万枚
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LINDBERG
「LINDBERG Ⅳ」
94.8万枚
-
杏里
「NEUTRAL」
86.9万枚
-
渡辺美里
「Lucky」
86.8万枚
-
B'z
「Risky」
86.8万枚
1991年シングルセールスBEST 20
-
小田和正
「Oh!Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に」
254.2万枚
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CHAGE & ASUKA
「SAY YES」
250.4万枚
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KAN
「愛は勝つ」
186.3万枚
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槇原敬之
「どんなときも。」
116.4万枚
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ASKA
「はじまりはいつも雨」
107.1万枚
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小泉今日子
「あなたに会えてよかった」
100.7万枚
-
B'z
「LADY NAVIGATION」
100.5万枚
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長渕剛
「シャボン玉」
75.9万枚
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DREAMS COME TRUE
「Eyes to me/彼は友達」
68.6万枚
-
B'z
「ALONE」
68.6万枚
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沢田知可子
「会いたい」
67.9万枚
-
辛島美登里
「サイレント・イブ」
62.0万枚
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プリンセス・プリンセス
「ジュリアン」
58.8万枚
-
織田裕二
「歌えなかったラブ・ソング」
57.5万枚
-
チューブ
「さよならイエスタデイ」
55.5万枚
-
バブルガム・ブラザース
「WON'T BE LONG」
54.7万枚
-
TMN
「Love Train」
53.3万枚
-
ビリー・ヒューズ
「とどかぬ想い」
51.8万枚
-
大江千里
「格好悪いふられ方」
50.2万枚
-
とんねるず
「情けねえ」
49.8万枚
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