1981年

1981年総評

はっぴいえんどファミリー大活躍の年となった。
はっぴいえんどは、70年代に大滝詠一、鈴木茂、細野晴臣、松本隆の4人で結成されたバンドで、 当時ロックは「英語で歌うものだ」という規定概念を打ち破り、日本語を見事にロックのリズムに のせることに成功したバンドと言われている。
解散後、大滝は、「ナイアガラレーベル」を創設し、山下達郎や大貫妙子のいた「シュガーベイブ」 や、伊藤銀次、佐野元春、杉真理らの育成に協力したが、今年、自身の「A LONG VACATION 」 および 杉 真理の「OVER LAP」がヒットした。
鈴木茂は、解散後自身の活動のほかに、細野晴臣らと「ティンパンアレイ」を結成し、 松任谷由実などのバックバンドとして、やはり若手の育成に協力した。松任谷由実は今年 「守ってあげたい」のヒットを飛ばしている
細野晴臣は、後にテクノブームとなる「YMO」でも活躍した。
松本隆は、作詞家として活躍し、松田聖子の「風立ちぬ」などや今年一番のヒットといえる 寺尾聰「ルビーの指輪」を手がけた。
なお、寺尾聰の作品ははっぴいえんど一派のミュージシャンがバックバンドをつとめており 一介の歌謡曲ではなかったこともあげておきたい。
角松敏生のデビュー作も寺尾聰同様のメンバーのバックアップで作られている。

また、アリスやツイストが相次いで解散し、ゴダイゴの後の解散の遠因となるスティーブフォックスの脱退などがあり、世代交代がはっきりあらわれた年であった。

reflectionsが選ぶ 1981年BEST ALBUM

寺尾 聰
「REFLECTIONS」

1981年アルバムセールスBEST 10

  1. 寺尾 聰
    「REFLECTIONS」
    113.8万枚
  2. 大滝詠一
    「A LONG VACATION」
    46.4万枚
  3. オフコース
    「We are」
    46.2万枚
  4. 松山千春
    「時代をこえて」
    41.6万枚
  5. T.C.R.横浜銀蝿R.S.
    「ぶっちぎりⅡ」
    40.5万枚
  6. 中島みゆき
    「臨月」
    37.4万枚
  7. 松山千春
    「木枯しに抱かれて」
    37.1万枚
  8. アラベスク
    「グレイテスト・ヒッツ」
    36.8万枚
  9. ノーランズ
    「恋のハッピー・デート」
    33.7万枚
  10. 五輪真弓
    「恋人よ」
    33.2万枚

1981年シングルセールスBEST 20

  1. 寺尾聰
    「ルビーの指輪」
    132.7万枚
  2. 竜鉄也
    「奥飛騨慕情」
    128.0万枚
  3. 近藤真彦
    「スニーカーぶる～す」
    104.7万枚
  4. イモ欽トリオ
    「ハイスクールララバイ」
    95.9万枚
  5. 松山千春
    「長い夜」
    86.6万枚
  6. 都はるみ
    「大阪しぐれ」
    86.2万枚
  7. シャネルズ
    「街角トワイライト」
    71.7万枚
  8. 五輪真弓
    「恋人よ」
    70.2万枚
  9. 松田聖子
    「チェリーブラッサム」
    67.4万枚
  10. 松任谷由実
    「守ってあげたい」
    67.4万枚
  11. 田原俊彦
    「恋=Do!」
    59.8万枚
  12. 近藤真彦
    「ブルージーンズメモリー」
    59.8万枚
  13. 雅夢
    「愛はかげろう」
    58.9万枚
  14. 松田聖子
    「夏の扉」
    56.8万枚
  15. T.C.R.横浜銀蝿R.S.
    「ツッパリHigh School
    Rock'n'Roll(登校編)」
    56.6万枚
  16. 山本譲二
    「みちのくひとり旅」
    54.9万枚
  17. 松村和子
    「帰ってこいよ」
    53.8万枚
  18. 堀江淳
    「メモリーグラス」
    53.5万枚
  19. 寺尾聰
    「シャドー・シティー」
    52.2万枚
  20. 近藤真彦
    「ヨコハマ・チーク」
    52.1万枚



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